国際開発ナビ

International Development Navigator

これから開発途上国で活躍したいと考えている皆さんに向けたサイトです。
07月

中国はアフリカ開発に貢献するのか?

私は、今はエチオピアで仕事をしていますが、首都のアジスアベバで中国人がとても増えています。出張にゆくたびに、倍増しているような気がします。エチオピアだけでなく、アフリカ大陸の各地で中国人がどんどん増えているという話を耳にします。中国の習主席も2013年3月にアフリカ諸国を歴訪し、アフリカ大陸に中国が「核心的利益」を有すると表明しました。アフリカにとって中国とはどういった存在なのでしょう。中国の登場はアフリカを大きくかえることになるのでしょうか。アフリカにおける中国の役割について、私にもよくわからないことばかりですが、とりあえず今の考えをまとめてみました。  (続きを読む…)

パレスチナ問題と日本

 私は開発援助コンサルタントの中では、中東で仕事をした機会が比較的多いほうだと思います。特にヨルダンには2年間滞在し、アラブとイスラエルとの間の緊張関係を間近に見ることができました。また、中東に行く以前には東欧でも仕事をしていたことがあり、ここでは別の角度からユダヤ人という人々を見ていました。二つの地域での見たことを踏まえ、日本はパレスチナ問題で何ができるのだろうと、素人なりに考えたことがありました。

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ラオス人の憂鬱

ラオスはインドシナ半島にある内陸国です。人口は600万人程度でしょうか。中国、ベトナム、タイ、カンボジアと国境を接しています。ASEANの加盟国であり、日本とも結びつきが強いです。私は、2007年から2010年にかけてラオスに頻繁に出張していました。財務省職員相手に業務マニュアルをつくり、これを使って地方事務所の職員の研修を行うという仕事でした。地方といっても遠隔地にゆくことが多く、中国国境の最北県にも、カンボジアに接する最南県まで行ってきました。首都でも地方でもいろいろなラオス人にあって話を聞くことができました。その時に感じたことをまとめてみます。

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ラマダン中の風景

すでにご存じの方と多いでしょうが、ラマダンとはイスラム教徒にとっての断食月のことです。一年に一度、一か月間の行事です。朝日の出から夕方の日没まで一切の食べ物、飲み物を口にすることが禁じられます。唾をのみ込むことも禁止だと聞きました。太陽暦とイスラム歴とは一年の長さが異なっているため、ラマダンの時期は毎年少しづつずれます。今は8月がラマダンの実施時期のようですが、私がヨルダンにいた10年前はラマダンは冬でした。暑い国では日中に汗をかくので、夏にラマダンがくると肉体的にはキツイと思います。ラマダンの一か月間はあまり効率的に仕事をすることができません。だから外国人がイスラム地域に出張する際は、ラマダン月を避けるのが常識です。私もそうでした。でも、ヨルダンには2年間住んでいましたので、ラマダンというものをまるまる二回、現地からしっかりみることができました。その時の状況についてお話します。  (続きを読む…)

修理しない文化

援助実施機関での経験

ずいぶん昔のことですが、日本のODA(円借款)実施機関に出向していたことがあります。出向先は当該機関の研究所でした。ODAの実施機関の内部に入るせっかくの機会でしたので、いろいろ円借款の事情を学ぼうとおもいました。そこで、途上国の円借款事業実施機関(省庁や公社など)の事業実施能力を、担当職員がどう評価しているかについて、調べることにしました。各地域課職員や帰国中の海外事務所職員にインタビィーして、それぞれの国の事情を根掘り葉掘り聞きました。こちらは「内部」の人間なので、いろいろ正直に答えてもらいました。

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エチオピアの言語

エチオピアの複雑な民族・言語構成

今仕事をしているのはエチオピアなのですが、プロジェクトの対象は地方政府(=州 政府)です。エチオピアには民族ごとに9つの州があり、9つ(以上の)言語があります。エチオピアの公用語はアムハラ語という言葉で、固有の文字もあります。もともとアムハラ州のアムハラ人が使っていた言葉で、アムハラ人が国家を統一した際に、公用語として採用しました。アラビア語に近い響きがあり、大昔にイエメンからやってきた先祖がつかっていた言語と言われています。国家の公用語なので首都のアジスアベバでは広く使われています。テレビも新聞も普通にアムハラ語です。

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