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エチオピアのコーヒー事情

エチオピアのコーヒー事情

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昨日は、2020年の夏季オリンピック開催地が東京に決まったそうで、日本では祝福ムードが漂っているかもしれません。ここアジスアベバでは、オリンピックのことは話題には上っておらず、むしろ昨日のサッカーワールドカップのアフリカ予選(一次予選?)で、エチオピアが勝ち抜けたことで、人々は勝利の余韻に浸っているようです。

私は、週末の午前中はたいていホテルの近くにあるカフェで過ごしています。一見スタバ風のしゃれたお店で、Kaldi’sという名前のチェーン店です。アジスアベバのあちこちにあります。先日、いつものようにお店にはいり、よく座る席について、あるコーヒーを注文したら、ウェイトレスさんから「え?本当か?」と驚かれてしまいました。私の勘違いがまねいたことなのですが、面白かったです。以下はエチオピアのコーヒー事情です(といっても、たいした話ではありません)。

エチオピアはコーヒー豆の生産国で、特にジンマ県というところは良質のコーヒーの産地として有名です。ここは我々の技術協力プロジェクトの対象県でもあるので、ジンマにはよくゆきました。コーヒーにはアラビカ種とロブスタ種と二種類あり、日本でよく飲まれているのはアラビカ種だそうです。アラビカ種のほうが質が良くてストレートで飲むのに適しているようです。エチオピアで生産しているのはこのアラビカ種です。アラビカ種の原産地がエチオピアだという説もあります。エチオピアには「カファ」という名前の町があり、ここが「コーヒー」の語源だと聞いたことがあります。

エチオピアは第二次大戦前にイタリアの支配を受けていたことがあり、コーヒーの飲み方はイタリアの影響をうけています。カフェで「ブラックコーヒー」と頼むとドリップコーヒーではなく、エスプレッソが出てきます。イタリアで飲まれているようにとても濃いエスプレッソなので、これを注文する人は多くありません。ミルクを入れてマイルドにした「マキアート」を頼む人が多いです。私はコーヒーはまったく詳しくないので、マキアートという飲み方はエチオピアに来るまで聞いたことがありませんでした。「ミルク入りコーヒー=マキアート」だと思っていました。

週末にくるいつものカフェでは「coffee with milk」と注文していました。毎週やってきて、同じ席に座って、同じものを注文しています。お店のウェイトレスさんにもみんなに顔を覚えられて、最近では僕が店にはいっただけで、「いつものやつでいい?」といった感じでコーヒーを運んできてくれます。ある日のこと、お店にはいってなんとなく「マキアート」と注文しました。すると、前述のようにウエイトレスさんに驚かれてしまいました。「本当にマキアートでいいのか?お前がいつも注文しているのはカフェラテだろう?」といわれてしまいました。相手の動揺がおかしくて、こちらも「そうです。そうです。間違えました。すみません。いつののヤツでいいです」と答えてしまいました。自分が毎週末に飲んでいたのはカフェラテだったとわかりました。このお店の「カフェラテ」の写真です。大きいサイズはスタバ風に「トール」と呼ばれています。表面のミルクの泡にハートのマークがついています。(ハートがない時もあります)。値段は日本円で100円くらいです。

カフェラテ

カフェラテとマキアートは何が違うのかと思って、ある日、このお店で、あえて「マキアート」を頼んでみました。顔なじみのウェイトレスさんだと、また驚かれるので、新入りっぽい人に注文しました。マキアートの写真です。カフェラテと同じく表面にミルクの泡がのせてあり、模様が描かれています。おしゃれです。これも大きいサイズで100円くらいです。

マキアート

カフェラテとマキアートと違いが気になったので、ネットで調べてみました。イタリアとアメリカとで若干違いがあるようなのですが、双方ともエスプレッソにミルクを加えたものです。違いは、カフェラテがエスプレッソに温めたミルクを混ぜて作るのに対して、マキアートはエスプレッソに泡状のミルクを載せて作るのだそうです。カフェラテのほうがミルクの割合が多く、味がマイルドです。実際に飲み比べてみると、マキアートのほうがコーヒーの割合が多く強めです。ちなみに、カプチーノは、エスプレッソに温めたミルクを加えて、その上に泡のミルクを載せた飲み物だそうです。この定義によると、このエチオピアのKaldi’sというカフェで出しているカフェラテはカプチーノということになります。ミルク入りコーヒーの上に泡状のミルクがのせてありますので。

こうしたコーヒーの飲み方についてエチオピア人がどの程度知っているのでしょうか。私が働いている政府機関で、幹部の執務室を訪問したときに、秘書がコーヒーを出してくれました。ミルク入りコーヒーで、上記の定義によればカフェラテです。しかし秘書はマキアートだというので、幹部に違いを尋ねてみました。すると答えは「似たようなもんだ(almost the same!)」でごまかされてしまいました。たぶん、エチオピ人もアバウトに理解しているのでしょう。

ちなみに、次の写真はKaldi’sで出しているエスプレッソです。大きいサイズで、これは90円くらいです。とても濃くて砂糖を5さじくらい入れないと飲めません。全部飲み干すと胸が悪くなるほど濃いです。実際、回りを見ると、エスプレッソを大き目のカップで頼む人は見かけません。

 エスプレッソ

 お店の中はこんな感じです。内装はしゃれていて、カウンターでは豆も売っています。スタバを意識しているような気がします。お客はみんながコーヒーを頼んでいるわけではなく、コカコーラやスプライトといったソーダ類を頼む人が多いです。市内のほかのカフェに比べて価格が高いので、金持ちっぽい人しか来ていない気がします。

店内

DSCN2727

私はコーヒー通でもなんでもないです。日本のスタバにいっても、メニューを見るのが面倒で「本日のコーヒー」しか頼みません。そんな私でも、エチオピアのKaldi’sのウェイトレスさんのおかげで、カフェラテとマキアートの違いがわかりました。いろいろわかってすっきりしました。とりとめもない話ですが、以上です。

PS1:ちなみに、カフェオレは、イタリアのものではないので、エスプレッソではなくドリップコーヒーをベースに、温めたミルクを混ぜて作るのだそうです。]

PS2:このお店のメニューにカプチーノもあったので、後日ためしに頼んでみました。カフェラテの上に、泡状になったミルクがどっさりのせてあり、その上にカップ半分だけココアパウダーがかけてありました。おしゃれな感じです。ほかのお店のカプチーノにもココアパウダーがかけてありました。エチオピアではカプチーノ=ココアパウダーのぜカフェラテとなっているのかもしれません。

カプチーノ

 

 

 

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