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南スーダン

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日本でもたまに報道されますが、アフリカの南スーダンという国で紛争が起きています。南スーダンは二年ほど前にスーダンから分離独立してできた国で、首都はジュバといいます。石油資源が豊富にあるので、いろいろ利権が絡んで、複雑な国内事情になっているようです。私は行ったことが無いのですが、私の会社では1年ちょっと前から数名の職員が定期的に派遣されています。南スーダンの独立後の復興を支援するために、農業分野の国家計画作りをサポートするのが仕事です。こうした職員が今でも現地にいるのですが、大変なことになっているようです。

南スーダンはまだまだ治安情勢が悪いようで、日本の自衛隊がPKOとして送られています。工兵部隊が主で、現地で道路や橋などを作っているそうです。きっと分離独立時のトラブルでインフラがズタズタになっているのでしょう。

私の会社では職員の多くが海外に派遣されているのですが、年末年始には帰国するものが多いです。南スーダンにいる二名の職員も本当ならば、今頃は帰国しているはずです。しかし、紛争で帰ってこられません。空港が封鎖されているようです。アメリカは米軍機を送って、米国人の救出に当たらせているようです。日本もPKOで自衛隊が入っているので、何かするのでしょうが、今のところ救出活動について具体的な報道はありません。

この仕事をしていると、多少の危険が伴います。特にアフリカでは気を付けなければなりません。5年ほど前になりますが、今回と同じようにアフリカのチャドという国で紛争がおきたことあります。ちょうどその時に、職員が3名ほど滞在しており、現地に取り残されてしまいました。空港が閉鎖され、市内は不穏な情勢になり、緊迫していました。チャドはもとフランス植民地なので、フランス軍が在留仏人の救出にきました。運よく救出機に空席がでたので、この3名はフランス軍の飛行機で無事に出国することができました。日本の政府開発援助の仕事で行っているのに、日本政府が救出に何もしてくれなかったことに、皆が呆れてしまいました。今回はどうなのでしょうか。

そもそも、独立後で国がゴタゴタしているときに、日本が「復興」支援をするのがおかしいと思います。農業開発計画を作ったって、紛争が起きたら、何の役にもたたないでしょう。相手国の公務員に「技術支援」をしたって、クーデターでもあって新政府ができれば、今の公務員は全員が入れ替わってしまうはずです。

この南スーダンへの政府開発支援が少額事業であるなら、「まあしょうがないねぇ」で済むのでしょうが、実は膨大な額が費やされています。日本の政府開発援助が、また無駄になってしまいそうで、うんざりします。政情が安定していない国への支援は、人道支援とかPKOに限定し、人造り支援や国家計画作成といった技術協力はやめたら良いと思います。

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