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援助よりも未来への投資

援助よりも未来への投資

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安倍首相のアフリカ訪問が終わり、無事に日本に帰ってきたようです。翌日に裏千家で抹茶を飲んで時差が吹っ飛んだなどと言っていましたが、だいぶ疲れていることと思います。帰国直前に、安倍首相はエチオピアのアジスアベバのアフリカ連合(AU)本部でスピーチしたようです。日本の新聞報道によると、「アフリカはもう援助を受ける国ではなく、未来に向けて投資をする対象となっている」といった趣旨の発言だったようです。

 アフリカは援助依存から抜けることは無いというのが私の持論なので、首相の発言は少し現実味が無いように見えました。未来への投資という意味は、現地での人材育成なども含めた広義の投資を指しているようです。中国が対アフリカ援助を資源獲得の手段として使っているのを意識して、日本は人材育成なども地道にやっているのだと主張したとのことです。そのへんのロジックが私にはよくわかりませんでした。でも、おそらくアフリカ側では誰も真面目に聞いていなかったでしょうから、どうでも良いのでしょう。

首相がスピーチをしたアフリカ連合本部は二年前に中国の支援で作られました。総工費何十億円におよぶ近代的なビルで、外側はきらびやかです。中に入ったことはありませんが、中国が国の威信をかけた建物なので、さぞかし立派なのでしょう。そんなビルの会議場で、中国批判ともとれる発言をしたのはちょっと皮肉な感じです。

ちなみに、次号の政府開発援助白書(ODA白書)のテーマも「援助よりも未来への投資」だそうです。エチオピアでの安倍首相の発言は、これを意識したものだったようです。日本国内でも、国内の社会問題に十分に取り組まないうちに、外国を援助することへの批判があります。そこで、政府がやっているのは「援助」というより、日本経済にとって利益にもなる「未来への投資」だと説明することで、こうした批判をかわす意図があるようです。日本のODAも、「未来への投資」に向けて、姿を変えてゆくことになるのかもしれません。

 

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