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ウガリって知ってますか?

ウガリって知ってますか?

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サハラ以南アフリカでは多くの地域で「ウガリ」を主食にしています。これはトウモロコシ(メイズ)を乾燥させて粉にしたものを、マッシュポテト風にまとめた食べ物です。見た目はマッシュポテトですが、食感は少しもちもちしています。味はあまりしません。タンザニアやケニアでは「ウガリ」と呼んでいますが、以前行ったことのあるマラウィではたしか「シマ」と呼ばれていた気がします。このウガリを片手にとって固めて、スープにくぐらせたり、おかずを混ぜて食べます。ラオスやタイ東北部に行かれたことのある方なら、蒸したもち米を片手にとって固めて、おかずと一緒に食べたことがあるかもしれませんが、雰囲気はまるで同じです。

庶民の食べ物なので、外国人がよく利用するようなオシャレなレストランではあまり出てきません。私もダルエスサラームにいたときは、全く食べませんでした。しかし、昨日からダルエスサラームから東に200kmほど離れたモロゴロという名の地方都市に来ています。こうした町ではレストランで普通にウガリが出てきます。魚フライやフライドチキン、付け合せの野菜等と一緒にお皿に乗ってきます。ポテトフライか、コメの選択もできたのですが、せっかくなのでウガリを頼みました。下が写真です。フライドチキンとウガリのセットです。日本円で300円くらいです。

ウガリ料理

コメやポテトフライを頼んだお客にはスプーンが出てくるのですが、ウガリは手で食べるので、スプーンはついていません。アツアツのウガリを片手にとって、地元の人のように食べてみました。ウガリの味は意外とおいしかったです。無味なのですが、おかずと一緒に食べると大丈夫です。エチオピアでは「インジェラ」という酸味のクレープに四苦八苦していましたが、それと比べると、安心の味でした。無味なので飽きないのでしょう。ただ、ラオスのもち米と比べると、やっぱりもち米の方がおいしかったです。それは否定できません。 

その後、地元の食品関連会社の倉庫でウガリの原料となるトウモロコシ(メイズ)を発見しました。カラッからに乾燥されて、山積みになっていました。乾燥トウモロコシの真から粒をとって、製粉機で粉にして販売します。このトウモロコシは日本で売られているものとは違い、甘さは無いです。市内で焼いて売っていることもあるのですが、こちらも呆れるほど無味です。

 メイズ

一緒にタンザニアに来ている農業専門家の方のお話では、もともとアフリカでは原産のイモ(キャッサバ等)が主食だったそうです。300年ほどまえにヨーロッパの植民地支配者が南米からトウモロコシを持ち込み、アッという間にアフリカに広まって、ウガリ食文化が広まったようです。それがずーっと続いています。しかし、近ごろではコメや小麦の需要が高まり、都市部ではウガリは田舎っぽい食べ物として、若年層から敬遠されているみたいです。ラオスでも、もち米は田舎っぽい食べ物、うるち米は都会的な食べ物という、妙な価値観がありましたが、食文化は時代によって変わってゆくものなのでしょう。

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コメント

  • とりま より:

    「アフリカでは原産のイモ(キャッサバ等)が主食だったそうです」とありますが、キャッサバは、アフリカ原産ではなく、ブラジルが原産地です。奴隷貿易の時代に、ブラジルからアフリカに導入されたと言われています。
    また「300年ほどまえにヨーロッパの植民地支配者が南米からトウモロコシを持ち込み、アッという間にアフリカに広まって」というのも間違いです。トウモロコシがサハラ以南のアフリカで主食(の一つ)になったのは、20世紀になってからのことに過ぎません。元々は、南部アフリカの鉱山で働く労働者向けの食糧として栽培が広まりました。以上については、『食と農のアフリカ史』(昭和堂)の第9章が参考になると思いますので、ぜひお読みになってみて下さい。

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