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インドネシアとアフリカの違い

インドネシアとアフリカの違い

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同業の知人から「今度ケニアとタンザニアに出張します。タンザニアで会えますか?」といった内容のメールがきました。私は2か月ほど前まではタンザニアにいたので、まだいると思われていたようです。しかし、今はインドネシアのジャカルタにいるので、知人にはその旨返信しました。その上で、アフリカの国々とインドネシアとはやっぱりずいぶん違うと伝えました。知人からは、日本に帰ったら是非その辺の違いを教えてほしいと頼まれました。そこで改めて、何が違うのか考えてみました。

まず第一に違うのは、日本と日本人のプレゼンスの大きさです。アフリカだと日本のプレゼンスは小さく、ヨーロッパの存在がとても大きいです。旧イギリス植民地ならイギリスが、旧フランス植民地ならフランスの存在が目に見えて大きいです。公用語が英語、フランス語ですし、エリートは多くがイギリスやフランスに留学しています。援助の世界でもヨーロッパ諸国のドナーが圧倒的な影響力を持っています。イギリスやフランスだけでなく、オランダ、デンマークといった小国も援助業界をリードしています。日本はというと、ヨーロッパの影に隠れて、何とか痕跡を残すようにもがいているという感じです。それに、日本企業のプレゼンスはほとんどないです。町にはトヨタ車が走っていますが、せいぜいそのくらいです。

一方、インドネシアでは、日本製品だけでなく、日本人も多く活躍しているようです。ジャカルタだったら、日本食レストランや日本のコンビニがどこにでもあります。私が週末に良くゆくスタバでは、何人かの従業員が「ご注文は?サイズは?ありがとうございました」と普通に日本語で話しかけてきます。私の顔を見ただけでよく日本人とわかるものだと感心しますが・・。援助の世界でも日本のプレゼンスは大きいです。私が今担当しているテーマは日本よりも欧米諸国の方が主導している分野なのですが、インドネシア政府はあえて日本からの支援も強く求めているようです。政府の高官から「日本は同じアジアの国であるし、我が国に近い視点で協力をしてくれることを期待している」といったことを言われました。

第二は、物価です。アフリカの物価が高いというと意外に思われるのですが、途上国の中ではアフリカ諸国は本当に物価が高いです。まずアフリカでは現地の人件費が高いのですが、インフラが貧弱なので輸送費、光熱費も高くついてしまい、製造コストが高いのです。また技術レベルが低いので、ある程度の品質の商品は全てヨーロッパなどから輸入します。だからなんでも高いのです。またホテルも高いです。我々が泊まるのは日本円で1万円前後の中級ホテルなのですが、こうした価格帯のホテルはなかなかないです。あってもかなり難ありの物件です。その点、インドネシアでは数千円から一万円くらいだせば、ずいぶん良いホテルに泊まれます。スタッフのサービスもとても良いです。

第三は、治安です。アフリカで私が長期間滞在していたのは、エチオピアのアジスアベバとタンザニアのダルエスサラームですが、治安はあまり良くなかったです。エチオピアでは私自身が日中に強盗未遂にあったことがありますし、同僚もいろんな被害にあいました。町を歩くと、物乞いを含むいろいろな人が声をかけてきて、落ち着けません。ヨハネスブルグにも短期滞在しましたが、治安の悪さについて現地の日本人からずいぶん聞かされました。

一方、ジャカルタは平穏に見えます。バス停でスリにあったといった話は聞きますが、夜に町を歩いていても全然平気です。アフリカだと、「暗闇からこっちをずーっと見ている得体のしれない人物」みたいなのがいて不気味なのですが、そういう人はジャカルタでは見かけません。普通に町をあるいて、大丈夫というのは、とてもありがたいです。

最後は、人々の親切さです。アフリカ人はフレンデリーという印象があると思いますが、実際にはそうした態度が厄介に思えることが良くあります。町を歩いていると「(中国人と思われて)ヘイ!チャイナ!」と声をかけられることは頻繁ですし、立ちどまっているといきなり肩をたたいてくる人もいました。お店のスタッフの態度も「フレンデリー」なのかもしれませんが、そんなことよりも早く自分の仕事をしてくれと思ってしまいます。

一方、インドネシア人はとても親切です。微笑みの国というとタイが有名ですが、インドネシア人も朗らかで優しい感じです。お店のスタッフのいろいろ気配りしてくれて、ありがたいです。

同僚や知人の多くが今でもアフリカの各地で頑張っていますが、やはり比べるとインドネシアの仕事の方がラクだと思ってしまいます。今担当しているテーマが難しくて、それはそれで大変なのですが、いろいろな環境が恵まれているのでありがたいと思っています。

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