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今日からラマダン

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イスラム教徒は一年に一か月間ラマダンという断食の習慣があります。断食といっても日の出から日没まで飲食ができないだけで、日が暮れてからは飲み食い自由です。時期は月暦をつかって定めているので、毎年少しずれます。2015年は6月18日からスタートです。普通、ラマダンの時期はイスラム教の国には出張しません。現地の人が空腹とのどの渇きや眠気などから仕事に集中できないからです。実は、私も19日のフライトで帰国します。だから今年は2日間だけのラマダン体験になりました。

昔2000年ごろに中東のヨルダンに暮らしていたのでラマダン中にイスラム国にいるのは初めてではありません。でもかなり久しぶりです。どんな感じになるのかちょっと興味がありました。まず朝起きてホテルのレストランに朝食に向かいました。朝7時ごろだったので、当然、日の出時刻を過ぎています。イスラム教徒は飲食ができない時間帯です。おそるおそるレストランに入ると、普通に営業していました。ただ、入口に大きな衝立があって、外からは飲食を見せないようにちょっと工夫してありました。中のお客は極端に少なく、1名がテーブルについているだけでした。顔つきはパプアっぽ男性で、おそらくキリスト教徒かなんかでしょう。私が食事をしている時間中はこの二名だけでした。普通に食事をしていても、なんか悪いことをしているような遠慮があります。

食事を済ませていつものように徒歩で職場まで向かっていると、車の数が少なかったです。人通りも少なく、まるで半分眠っているような町でした。イスラム教徒は日の出前に起きて食事を済ませるので、もしかしたら既に出勤してしまっていたのかもしれません。いつもは路上で食べ物や飲み物を販売している露店も今日は一切見かけません。キット仕事にならないのでしょう。それでも、車の陰で隠れてコーヒーを販売している人を一人見かけました。悪い奴です。

オフィスについて、午前中は普通に仕事をしました。帰国前なので済ませなければならないことが多く結構忙しかったです。お昼どきになって、職場の食堂に向かいました。事前に、ラマダン中も食堂は営業しているという情報は得ていたのですが、半信半疑です。歩いて5分ほどのところにある社員食堂に行くと、営業中でした。しかし、飲食しているところが外から見えないようにカーテンで仕切ってあります。そのカーテンをくぐって中をのぞくと、なんと満員でした。8割くらいが女性です。何で?という感じでした。インドネシアにはキリスト教徒が1~2割いることは知っていますが、全員がキリスト教徒という感じでもありません。スカーフを頭にかぶっている人もチラホラいます。ヨルダンだったらラマダン中にレストランにいるのは、外国人だけだったのでかなり意外でした。

昼食をすませてオフィスにもどって秘書にそのことを言うと、きっと生理中だったのではないかとの返事です。生理中は断食が免除されるのだそうです。ただ、生理が終わったら、断食しなかった分の日にちを後で断食しなければなりません。しかし、あれだけの女性職員が全部生理だっとは信じがたいです。それに、お客の半分くらいは中高年女性だったので、ん・・・という感じです。もしかしたら断食はばかばかしいと思って戒律を破っている人もいたのではないでしょうか。それに、そもそもなぜ生理中は断食が免除されるのかもわかりません。出血するから水分補給が必要だから?それとも経血で体が穢れているから?日本でも昔は生理中の女性は神社で参拝することができなかったと聞きます。同じような理由からなのでしょうか。

ラマダン中はオフィスの終業時間が早まります。なぜ早くするかというと、朝食のために日の出前(3時ころ)に起床するので、皆、眠くてたまらないからです。そこで私のプロジェクトオフィスでも4時を終業時間としました。だから、今日は早めに帰ってきました。

ラマダンがいつから始まったのかしりませんが、おそらく1000年以上まえのことでしょう。こんな妙な風習が時空をこえて続いているは、改めて不思議に思いました。

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