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インドネシアの予算改革

インドネシアの予算改革

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私が入っているインドネシアでの技術協力プロジェクトは、国家予算をつくることに少し関係しています。そのせいで、予算についての情報がいろいろ耳に入ってきます。インドネシアでは2014年からジョコウィという人が大統領になりました。色黒で痩せた人で、なんとなく風貌がアメリカのオバマ大統領に似ている気がします。ジョコウィ大統領はオバマ大統領と同じく、改革マインドが強い人です。特に、国家予算の無駄遣いをなくすべく、大胆な改革を進めています。

改革の目玉になっているのが「money follow program」です。簡単にいうと、国家予算を社会面、経済面の様々なプログラムの実施のために配分するという考え方です。当たり前のような考え方ですが、実は、大きな変化があります。大統領によれば、今までは「money follow function」だったということです。ここでfunctionというのは、様々な行政組織のことです。政府には多くの省庁や政府機関があり、それぞれに総局、局、部、課などが存在します。今までは政府予算は、こうした行政組織ごとに配分されていました。仮に行政組織が特に重要なことを行っていなくても、昨年にもらった予算はほぼ自動的に割り当てられるような仕組みでした。

ジョコウィ大統領は、こうした風潮を改めるために、まず国家として実施しなければならないプログラムを明らかにしました。そして、それらプログラムに予算をつけるという考え方を導入したわけです。それぞれのプログラムをどの行政機関が実施するかは、次の話になります。仮に、どのプログラムにも貢献しない行政組織があったとしたら、そこには予算はつかないことになります。ずいぶん大胆な改革です。

今日の現地の新聞情報(下記サイト)によれば、2017年度予算では、前年に比べて14.8兆ルピア(1,400億円程度)が節約されたそうです。2016年の国家予算規模が784.7兆ルピア(7.7兆円程度)とのことですから、節約額は国家予算の2%弱になります。この額がどれだけ大きなものなのか、実感がわきませんが、財務大臣がわざわざ記者会見を開いて発表しているくらいだから、大きな成果なのでしょう。

ちなみに、2016年度の日本の国家予算規模は約97兆円とのことです。単純に計算すると、インドネシアの国家予算規模は日本の8%程度です。インドネシアの人口は日本の二倍以上ありますから、ずいぶんと小さな政府予算に見えます。東南アジアの大国といっても、やはりそこは、まだ低所得国なのでしょう。

http://finance.detik.com/read/2016/07/19/125019/3256407/4/terapkan-money-follow-program-anggaran-pemerintah-hemat-rp-148-t 

 

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