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インドネシア政府内の汚職問題

インドネシア政府内の汚職問題

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先日、ジャカルタの刑務所に行きましたが、ここは薬物犯罪者を専門に収容しているところでした。1000人近くも収容されているということなので、同僚に、インドネシアでは薬物はそんなに簡単に手に入るのか聞きました。同僚の話では、低品質のものなら簡単に手にはいるが、高品質の薬物はなかなか手に入らないとのことでした。同僚によれば、高品質の薬物を手に入れるには「警察」がベストであるとのことです。犯罪者から押収した薬物を警察が横流ししているというわけです。同僚は笑いながら言うので、ジョークだと思って聞いていましたが、なんかジョークでないような気もしました。事前に警察の横流しを示唆するような話を聞いていたからです。

 刑務所に来る前は、法務省矯正局(刑務所担当)で職員と打ち合わせをしていました。矯正局の年次計画書の書き方を改善するお手伝いをしていました。そのためには、矯正局の業務を正確に理解していなければならないので、いろいろ質問をしていました。業務の中で一つわからなかったのは、矯正局が犯罪者からの押収品を管理しているということでした。犯罪者が逮捕されるのは当然警察によってです。犯罪者が持っている盗品などは警察が押収するはずです。日本だったら押収品は警察が管理するでしょう。誰からから盗んだ品物だったら、警察から元の持ち主に返却されるのが自然です。

しかし矯正局の職員の説明では、インドネシアでは、矯正局が押収品を管理するということです。警察が押収した品々を、組織を超えて法務省矯正局が管理するといのは、煩雑な手間がかかるように見えます。なぜそのような手続きになっているのかについて、矯正局職員に聞きました。職員からの回答は、警察に押収品の管理を任せておけないからとのことです。それ以上の説明はなかったですが、警察による押収品の横流しを懸念しているのだと思いました。インドネシアの警察に不正がいろいろあるということは噂では耳にします。ただ、このように制度的に信頼されていないとは驚きました。根が深い問題のような感じがします。

実は、インドネシアで政府機関を相手に経済協力業務をしている知人からも、政府内の不正にかかわる別の話を聞きました。知人のプロジェクトもインドネシア人の秘書を雇っているのですが、その秘書がカウンタパートである政府機関から秘書にならないかとの誘いを受けたのだそうです。知人は、秘書への転職の誘いのことかと思ったそうです。しかし、実はそうではありませんでした。知人のプロジェクトで働きながら、政府機関でも秘書として雇用されて給与をもらうということです。実質的には政府機関で働かず、給与だけを二人分もらうわけです。もちろん、これは本人にとってそんなおいしい話ではありません。政府機関から秘書にはいるはずの給与は、裏金としては関係者でシェアされることになります。秘書には名前を貸した謝礼が毎月すこし入ることになります。

インドネシアの幽霊職員の話は噂では聞いていました。実際には働いていないけれど、給与だけ支払われてる職員のことです。まさか、今でもそんなことが身近で行われているとは驚きでいた。以前、インドネシアの学校での幽霊教員の話も聞いたことあります。各方面で蔓延している問題かもしれません。

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